脳腫瘍の5年生存率

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内部にできる腫瘍の総称になります。

脳腫瘍全体の5年生存率(がんの治療開始から5年後生存している人の割合)は平均して約75%と言われています。

これは他の臓器のがんと比較しても高い数値となるのですが、良性腫瘍と悪性腫瘍の両方が含まれた数値になります。

種類別の5年生存率をみていくと、まず最も発生頻度の高い神経膠腫(しんけいこうしゅ、グリオーマ)は約38%の生存率になります。

神経膠腫の中でも最も悪性度が高い膠芽腫(こうがしゅ)になると、5年生存率は約6%と腫瘍の発生箇所によって5年生存率は大きく異なります。
 

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脳実質から生じる腫瘍の5年生存率

脳腫瘍は脳実質(脳そのもの)から生じる腫瘍と、脳付属器から生じる腫瘍に分けられます。

前述した神経膠腫は脳実質から生じる腫瘍となり、脳実質を構成する神経細胞と神経膠細胞の内、神経膠細胞が腫瘍化したものです。

脳腫瘍,5年生存率また、神経膠腫はその腫瘍化している細胞によって、さらに星細胞腫や上衣腫に分類されます。

このうち最も多いのが星細胞腫になります。脳幹部に発生する星細胞腫は別名脳幹グリオーマと呼ばれ、小児によく発症する腫瘍です。

星細胞腫は周囲の正常な脳細胞との境界が不明瞭であるため、手術だけで全ての腫瘍を切除することが難しいため、手術後には放射線治療や抗がん剤治療が行われます。

悪性度が比較的低いグレード2の星細胞腫では、5年生存率は約60~70%ですがグレード4では10%以下となります。

星細胞腫のグレード4が前述した膠芽腫と呼ばれ、5年生存率が約6%しかない最も悪性度が高いものとされています。
 

脳付属器から生じる腫瘍の5年生存率

脳の付属器から生じる腫瘍は良性であることが多く、正常な脳組織との境目がはっきりしているのが特徴です。

この場合、完全に切除できれば完治の可能性がある腫瘍です。

転移も少ないので5年生存率も高めになります。脳の付属器から生じる腫瘍は、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫等があります。

髄膜腫の5年生存率は約93%と高く、下垂体腺腫は約96%、神経鞘腫は約97%といずれも高い数値を示しています。
 

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