小脳腫瘍

小脳腫瘍とは、脳実質(脳そのもの)に生じる腫瘍の一つで小脳に発生するものです。

小脳腫瘍においても髄芽腫・星細胞腫は子供に多い腫瘍で、また血管芽腫・類上皮腫・転移性腫瘍に関しては成人によく起こります。

小脳腫瘍髄芽腫とは悪性の腫瘍となり、頭痛や嘔吐、ふらつき歩行等が主な初期症状となります。

3歳未満の子供への放射線治療は、精神発達遅滞の後遺症が残る可能性があるため、化学療法が推進されています。

また、星細胞腫は20歳未満によく発生する良性腫瘍になります。

ほとんどのケースが摘出可能であるため、外科手術だけで治療することが多くなるのですが、腫瘍が脳幹部、視神経、視床下部等に発生した場合、手術治療だけでは難しくなります。

発症するメカニズムはよくわかっていませんが、思春期になると自然に治ることもある不思議な腫瘍です。

再手術はとても難しく、最初の手術が予後を左右すると言われています。
 

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小脳腫瘍の主な症状

小脳腫瘍の主な症状では運動機能の低下が考えられます。

体幹の失調により、真っ直ぐに立ったり、歩くことが困難となり、酒に酔った人のようにフラフラと歩くようになり、動作自体も遅く転倒しやすくなります。

さらに舌の運動機能が低下することで、会話等の際にろれつが回らなくなったり、認知機能低下も小脳腫瘍の症状になります。

空間認知が上手くいかないため、物を取ろうとしても届かない、掴めないといった現象が起こります。

また、小脳は大脳の記憶を保存している場所でもあります。小脳腫瘍になると記憶が思い出せなかったり、勘違いしたり、物忘れが酷くなることが考えられます。

その他の症状として、慢性頭痛とめまいが現れることがあり、通常の三半規管の失調によるめまいであれば、目を閉じたり横になったりすることで徐々に回復するものですが、小脳腫瘍によるめまいは目を閉じると悪化します。

これは脳が視覚情報から平衡を保とうとしているため、目を閉じると脳が混乱するためです。
 

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